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 1995シーズンからブリザードで戦ってきたミカエラ・ドルフマイスター(AUT)がスキーをアトミックに変更した。アトミックスキーは2000シーズンから基本的に女子へのサポートは行なわない方針をとってきたが、ここに来て方針の変更を決定したらしい。男子は圧倒的な優位を誇るアトミックも、女子はいたってだらしない結果に終わっていた。
 ドルフマイスターはブリザードで16勝を上げている。アトミックにとっては自社のスキーで総合優勝を狙える選手を獲得したいところであった。
 今年31歳になったドルフマイスターは「おそらく最後のシーズンをこのスキーで戦う」と記者会見で語った。
VogtFace  リヒテンシュタインのアッヒム・フォクト(33歳)が4月15日、ワールドカップからの引退を発表した。今季は開幕戦のソールデン(AUT)に出場したのみでワールドカップレースには参加していなかった。
 1994年12月3日、ティーニュ(FRA)の大回転で、ミハエル・フォン・グリュニゲン(SUI)、シェティール・アンドレ・オーモット(NOR)、アルベルト・トンバ(ITA)を従えて優勝したのが唯一の勝ち星。1997年以後はオリンピック、世界選手権以外は、ヨーロッパカップやFISレースを中心にレースを続けていた。今後はストックリスキーのセールスプロモーションの為に働くという。
 ドイツ高速系スペシャリストのステファン・スタンカラ(29歳)は4月7日、引退を発表した。1994年、ナショナルチームに入り、滑降・スーパーGでワールドカップを戦ってきたが、'91年地元ガルミッシュ(GER)のスーパーG・5位がこれまでの最高成績。
 タレントの少ないドイツ男子チームにあって貴重な存在だったが、将来を考えて早めの引退を選んだ。
image  オーストリア・ナショナルマンシャフト、高速系のスペシャリスト、ペーター・レハック(34歳)がワールドカップからの引退を表明した。3月30日、インスブルックで記者会見を行ない発表した。15年間のワールドカップ生活は怪我との戦いだった。3回('92、'93、'00)の前十字靱帯の断裂のほか、多くの怪我に泣き、ジラルデリほどではないにしても“怪我のデパート”とも呼ばれた。今季は2月に膝の手術のために戦列を離れていた。
 ワールドカップでの勝ち星はないが2位を4回記録している(
Garmisch 93-II, Wengen 95-I, Kitzbuhel 99-II, Garmisch 01)。
image  3月29日、スロベニアのクバベッチで行なわれたスロベニア選手権で、柏木久美子(SW苗場スキーアカデミー)が3位に入賞した。優勝したのは地元スロベニアのティナ・マゼ、2位に同じくアナ・ドレブ。ちなみに柏木の下には4位・モイツァ・スハドルチ、5位・アナ・ジェルシッチ(CRO)、8位・ニカ・フレイス(CRO)など格上の選手たちがひしめいている。
Rank Name Nat. Run 1 Run 2 Total time FIS points
 1 MAZE Tina  SLO   1:13.38  1:15.32  2:28.70  12.38
 2 DREV Ana  SLO   1:14.28  1:15.46  2:29.74  18.39
 3 KASHIWAGI Kumiko  JPN   1:13.99  1:15.98  2:29.97  19.72
 4 SUHADOLC Mojca  SLO   1:14.13  1:15.94  2:30.07  20.30
 5 JELUSIC Ana  CRO   1:14.11  1:16.13  2:30.24  21.29
 6 KOBAL Ana  SLO   1:14.74  1:16.37  2:31.11  26.32
 7 KUERNER Alenka  SLO   1:15.24  1:16.09  2:31.33  27.59
 8 FLEISS Nika  CRO   1:15.23  1:16.34  2:31.57  28.98
 9 GRANDOVEC Lana  SLO   1:15.36  1:16.25  2:31.61  29.21
 10 RABIC Urska  SLO   1:14.79  1:16.90  2:31.69  29.67
 スイススキー連盟は定年で退職した男子チームヘッドコーチ、カール・フレスナー氏(65歳)の後任にマルティン・ルフナー(Martin Rufener)氏(45歳)を任命した。ヘリコプターのパイロットでヘリコプターを活用した会社を持ってる。ベルン州インターラーケンの出身。
 コーチ暦は81-84年スイス女子チーム、その後カナダ、アメリカチームのコーチを1993年まで勤め、その後は自分の会社のパイロット。
 2003年サン・モリッツ世界選手権の際はピステシェフを務めた。
 ステファン・エバハルター(AUT)はこの3月24日、35歳の誕生日を迎えた。ツィラータールのスタムにある自宅でささやかな祝宴を開いた。
 今季は総合2位、滑降で4勝を上げ種目別タイトル獲得と、トップシーンで活躍したがまだポイントには不満を持っている。
 来季もまだ続けるかどうかは6月までに決めると語った。スキーテスト、プライベートキャンプの様子次第で身の振り方を決めるということである。ヘルマン・マイヤー、ラッセ・シュース、オーモットら、フルメンバーが揃った世界選手権を見たいとファンは切に望んでいる。
 シェティール・アンドレ・オーモット(NOR・32歳)は3月9日、ノルウェーのラジオ局・チャンネル24のインタビューに答え、来季からスキーをディナスターに変更するだろうと語った。
 オーモットは1996年までディナスターを使用し、その後ケスレー、ノルディカと乗り継いできた。元に戻ったと言うことである。契約はとりあえず2年間の予定で、トリノオリンピック(ITA)まで使用する事になる。オーモットは更にその先もレースを続けたい述べた。

 この春はマテリアルの変更が多くの選手によって行なわれる事になるだろう。現在は2年ごとの契約更改が一般化している。
 3月2日、スイススキー連盟は、マリーテレーズ・ナディック(50歳)を女子チームのヘッドコーチとして任命した。
 ナディックはこれまでの女子チーム高速系のコーチとして活躍していたが、連盟としてはチームの抜本的な立て直しのために彼女の権限を拡大したというわけである。
 札幌オリンピック('72年)の滑降と大回転で金メダルを獲得、1981年にはワールドカップ総合優勝、'80、'81年に滑降で種目別総合優勝、ワールドカップは24勝(13 DH, 6 GS, 5 K)を上げている。女傑アンアマリー・モザープレル(AUT)との確執はワールドカップを熱いものにした。
 ステファン・エバハルター(AUT)は今週末(2月28、29日)、クラニスカ・ゴラ(SLO)で開催される大回転に出場しないと発表した。背中の痛みが酷いためで、インスブルック大学病院で診察を受けた。3月6、7日にクビットフィエル(NOR)で行なわれる滑降、スーパーGに備えるためである。
 今季の大回転の成績は開幕戦のソールデン(AUT)で8位に入っている他はすべて下位に低迷している。逆に滑降では今季3勝を上げ滑降総合のトップをキープしている。今期初めに種目別・滑降のタイトルを取りたいと明言している通りここは滑降一つに絞る覚悟であろう。
 またエバハルターは現在のところ総合成績は暫定4位(961ポイント)、トップのヘルマン・マイヤー(AUT)との差は93ポイント。総合はヘルマン・マイヤー、ベンジャミン・ライヒ(AUT)、ボーディ・ミラー(USA)、エバハルターの4人が僅差でひしめいている。
 オーストリアのミカエラ・ドルフマイスター(30歳)は2月16日、ナースフェルド(AUT)でトレーニング中に転倒、顔面を傷つけ右手親指に傷害を負った。グラーツ(AUT)の病院に運ばれたが、2月21、22日に行なわれるオーレ(SWE)のスーパーGと大回転の出場が危ぶまれている。
 男子のペーター・レハック(34歳)も膝の手術のために今季を終了しており、オーストリアチームはご難続きである。

 ドルフマイスターは怪我を押してオーレ(SWE)のレースに出場、大回転10位、スーパーGは8位だった。
 2月1日、ガルミッシュ・パルテンキルヘン(GER)で行なわれたスーパーGで転倒したオーストリアのベンジャミン・ライヒ(25歳)は、ヘリコプターでインスブルック(AUT)の大学病院に運ばれて精密検査を受けた。
 病名は脳震盪、頚部、肩甲骨の打撲ということで重症ではないが、次のアーデルボーデン(SUI)の大回転と回転は休場し、その次の週の2月15日、サン・アントン(AUT)のスラロームからレースに復帰する。

 だが2月5日、「怪我はもう十分に回復した。アーデルボーデンには出場したい」とORFのインタビューに答えて述べた。正式決定は6日である。一時アーデルボーデンには出ないと言っていたヘルマン・マイヤーも前言を取り消して出場を表明しているし、総合優勝を視野に入れると、お互いに休んでなんかいられないということであろう。

Ingrid Rumpfhuber
 オーストリア女子チームのイングリット・ランプフーバー(23歳)はハウス(AUT)の滑降トレーニングで転倒、開放性下腿骨骨折で今季を終了したが、まだ23歳の彼女は2年前に父親を、昨年の夏に母親を病気で失い、さらに数日前には兄も重症の下腿骨骨折で入院中という不運続き。
 オーストリア女子チームはEvelyne Rohregger、Kerstin Reisenhofer、Nicole Hosp、Christine Sponring、 Karin Truppe、Selina Hereggerの6人が負傷のためワールドカップを休場中でランプフーバーを加えると7人目!。
 昨年のサン・モリッツ(SUI)世界選手権のスーパーGで銀メダルを獲得したアメリカのキルステン・クラーク(26歳)は1月30日、ハウス・イン・エンスタール(AUT)で開催された女子滑降で、ジャンプに失敗して転倒、セーフティネットに引っかかった。ヘリコプターでザルツブルグの救急病院に運ばれて手術を受けた。
 USスキーチームの発表によると、彼女は右の手首を折り、両方の脚の靱帯にも損傷を受けた。
 今季はレーク・ルイーズ(CAN)の滑降で3位、リエンツ(AUT)の大回転で3位に入るなど好調にシーズンを送っていた。だがこれで今季終了である。
 久しぶりに好調をキープしてシーズンを送っていたラッセ・シュース(NOR)は膝の傷害のために今季を終了した。ノルウェーチームのチームドクターであるドクター・アルネ・クリスチャン・オーネ氏が1月30日、オスロで記者会見をして発表した。
 シュースは1月29日、膝の具合が思わしくないとガルミッシュ(GER)からノルウェーに帰国し、30日にオスロの病院で軟骨の一部を取り除く手術を受けた。キッツビューエル(AUT)で勝った滑降第1戦の後で怪我をしたというが、そのそぶりは感じられなかった。スーパーG、滑降第2戦、そして最終日のコンビ回転にも出ていたし。
 いずれにしても突然の休業発表で、ワールドカップから個性的なスターがまた一人消えて行くのが何とも残念だ。
 ドイツの高速系のスペシャリスト、レギナ・ホイスル(30歳)は1月28日、ハウス(AUT)の滑降トレーニング1回目で転倒、ミュンヘン(GER)の病院に運ばれて手術を受けたが、左足のクロス靱帯を損傷していて今季を終了した。
 2000年のワールドカップ女子滑降の総合チャンピオンだが、今季はサン・モリッツ(SUI)の滑降で13位に入っているのが最高成績だった。コーチのヴォルフガング・マイヤーは、「年齢的に復帰は難しいのではないか」と語っている。
 これまでワールドカップの優勝は'93年にコルチナの滑降で上げた1勝のみだが、総合優勝した2000年は2位を5回でタイトルを獲得した。長野オリンピックではスーパーGで4位に入賞している。
 クロアチアのコステリッチ家はヤニツァに続き兄のイヴィツァまでも膝の傷害により今季を終了した。
 イヴィツァ・コステリッチ(24歳)は1月27日、シュラドミング(AUT)で行なわれたスラロームの2本目で転倒しそりで運び下ろされた。その夜の内にバーゼル(SUI)の病院に直行したが、膝の半月板の状態が思わしくなく、1月28日に大腿四頭筋から彼の右のひざに靱帯を移植する手術が行なわれた。3ヶ月から5ヶ月のリハビリが必要とのことで、またまたワールド・チャンピオンがピステを去ることになった。
 オーストリアのホープ、ニコール・ホスプ(20歳)が1月26日、シュラドミングでジョッギング中、凍った道に足を取られ転倒。左くるぶしの骨折で今シーズンを棒に振った。同夜速やかにインスブルック大学病院で手術を受けた。シュラドミングへは、同僚のエリザベート・ゴェルグルと共に、27日にナイターで行なわれる男子のスラロームに前走で出場する予定で来ていた。
 今季絶好調で回転と大回転で1勝ずつ上げ、回転総合で3位、大回転総合はアニャ・パーション(SWE)に次ぐ2位に付けていた。
 「ここ最近、私たちの神様は慈悲深く私を見守ってくださったので、怒るのはやめますが、私のシーズンは残念ながら終わりました。新しく次の目標を立て直します」と、ニコール・ホスプ。
 イタリア女子のオールラウンダー、カレン・プッツァー(25歳)は、臀部の傷害で今季の残りの出場を断念した。
 昨シーズン、総合2位、大回転総合2位、スーパーG総合3位の成績で、今季は全種目に亘って活躍が期待されていたが、ソールデン(AUT)とアルタ・バディア(ITA)の大回転に出場したのみでリハビリに励んでいた。
 フランスのダウンヒル・スペシャリスト、ニコラス・ブルタンは1月22日、キッツビューエル(AUT)で行なわれた滑降で、途中まで速いタイムを出しながら後半で転倒、網に引っかかってレースが10分ほど中断した。診断の結果右足の十字靱帯が断裂していることが分かり、23日フランスへ帰り、今季を終了した。
 ブルタンは現在33歳、'98クビットフィエル(NOR)で1勝を挙げたほか、このシーズンはキッツビューエルを含んで3回2位に入っている。だが怪我も多く'94, '96, '99そして2001年と、4回も膝の手術を受けた。
 ヤニツァ・コステリッチ(22歳)は1月21日、ザグレブ(CRO)の病院で甲状腺の手術を受けた。手術は無事終了したとクロアチアチームのディレクター、ヴェドラン・パヴレックが発表した。「ヤニツァは生涯に亘ってこの病気の治療を続けなければならないが、彼女のスキーをする能力には影響はない」と語り、今季はリハビリに費やすためワールドカップの出場はないと付け加えた。

Hans-Petter Buraas
 マドンナ・ディ・カンピリオ(ITA)以来出場していないハンス・ペーター・ブロース(NOR)はマドンナの後、トレーニング中に膝の怪我をして現在リハビリ中。次のキッツビューエル(AUT)には出場してくる予定。

 だがキッツビューエルにも出場しなかった。今季はこれで終了か?

 同じノルウェーのスター、シェティール・アンドレ・オーモットは今季の出場は現在のところ考えていないようだが、キッツビューエルには見物に現われるということである。なお盗難にあったメダルについては、世界選手権のメダルはFISが再発行することが決定した。
 オーストリア男子スピードチームのベテラン、ウェルナー・フランツ(31歳)は1月15日、バド・クライネキルヒハイム(AUT)の新ダウンヒルコースで行なわれるFISレースのトレーニング・ランで転倒、左膝を怪我。怪我は重傷でシーズンのみならず、彼の選手生命も危ぶまれている。

Tamara Mueller
 1月14日、コルチナ・ダンペッツオ(ITA)、サン・モリッツ(SUI)から移行されたスーパーGで初優勝を飾ったジェネビエーブ・シマード(CAN)は1月16日に当地で行なわれたダウンヒルで転倒、コースに長時間横たわりソリで運ばれたが17日の発表では臀部と両足の擦過傷のみでまもなくレースに復帰。

 最悪だったのは、スイスのタマラ・ミューラーで同日の大転倒で左膝十字靭帯、右外側靭帯亀裂、右膝十字靭帯断裂、左下腿骨骨折、左親指骨折と傷害のオンパレード。1月19日にチューリッヒの病院で手術を受ける。ミューラーのコルチナでの怪我はこれで2回目だがすでに26歳、レーサーキャリアも危ぶまれる。

Karl Flehsner
 スイススキー連盟上層部は、今季になってまだ一度もおたち台のない男子チームに対し、「これはスキー連盟始まって以来の不振でこの原因追及と即座な解決、各選手は74回ラウバーホルンまでに何らかの結果を出せ」という宿題を出した。

 各メーカーからニューモデルのスキーも提供を受け、テストもOKだが何しろ走らない。オーストリアチームは新台のテストも十分にやった上で2、3年前の板を使用して他を寄せ付けない成績を出している。女子のレース規則ではこの規定は不可能だが男子はまだOKだ。スキーウェア(デサント)にも問題があると風速研究所でテストしたが、これは関係のないことが判明。さらにコーチに責任ありと、カール・.フレスナー(65歳)が質問攻めにあった。しかし、選手達は全員が、フレスナーを支持、またフレスナーも「後進選手の少ないスイスにおいて急遽に躍進させることは直面した問題ではない、自分の進退を問い詰めてチームを不安状態にするメディアも反省してくれ」と一喝し、留任も、コーチの責任云々もやっと治まった。

 いずれにしてもフレスナー氏は今年65歳。スイススキー連盟の規定では定年退職がすでに決定している。
 1月5日のメジェーブ(FRA)女子スラローム。1本目、転倒者続出したゲートは氷塊つきバナナで最悪箇所、アウトした4人は全員ここでやられたが、もっとも不幸だったのはフランスのクリステル・パスカル(30歳)だった。左ひざ靭帯損傷で今季を終了した。