NOKIA SNOWBOARD FIS WORLD CUP 2003/04
山岡聡子(アネックス)、ハーフパイプ2位、種目別総合優勝に王手
Sapporo-Makomanai(JPN), Men & Ladies 7th Half Pipe, 22,Feb,2004
Ladies 2nd / Soko Yamaoka(JPN) Ladies Half-Pipe, Podium L-R, 2nd/Soko Yamaoka(JPN),
1st/Hannah Teter(USA), 3rd/Torah Jane Bright(AUS)

Men's 1st / Antti Autti(FIN) 3rd / Xaver Hoffmann(FIN) 5th / Kazuhiro Kokubo(JPN)
Men's Half Pipe, Podium 渡辺耕大(愛媛・久万中学) 樋口守(高根村体協)

 2月22日、札幌・真駒内スキー場でFISワールドカップ・ハーフパイプ第7戦が行なわれた。前日から気温が下がらず試合当日も朝からあいにくの雪模様。9時の予選が始まる頃には雪はいっそう強まり、ミゾレまじりの湿った雪に変わった。しかしジャッジ台からスタートまで見渡すことが出来たので、予定通り競技は進行した。

 予選は1本目で女子は上位3人、男子は5人が抜け、2本目で女子の上位3人、男子5人が決勝に進むことになる。女子のエントリーが29名、男子が49名で争われた。また、今回は一本目の足切りは行なわれず、一抜け以外は全員が2本を滑ることが出来る。2本滑ったベストスコアで決勝に進める為、一本目が悪くても二本目が良ければ決勝に進むことができる。

 日本人女子は山岡聡子(アネックススキークラブ)、成田夢露(“夢”クラブ)をはじめ9名がエントリーしたが、湿雪によってスピードが乗らず思うような演技ができなかった。しかし、山岡は安定した演技で予選一本目をトップでクリア。夢露は9位で惜しくも予選通過はならなかった。

 女子決勝は6名で行なわれ、激しい降雪のなかアメリカのハナ・ティターが2本とも山岡を上回り優勝。それでも山岡は2位という素晴らしい成績で今季4度目の表彰台に上がった。そのうち2回は優勝という申し分ない成績である。残念ながら総合優勝は先送りされたが、次の上越国際、最終戦のバルドネキア(ITA)と2戦ある。試合前の記者会見で、今季は日本で成績を出していなかったので、総合優勝のことは考えずに勝ちたいと話していた。優勝は出来なかったがプレッシャーの中、確実に成績を出した山岡は真のアスリートである。

 男子は地元枠があり日本人選手10名がエントリー。予選1本目は成田童夢(“夢”クラブ)が5位で一抜け。ほかの日本選手は手強い雪に苦戦を強いられた。2本目は一本目で成績が出なかった外人組が成績を出し、1抜けの選手を上回ってきた。成田は結局2本目の予選に勝たなければならない状況になった。本人は納得いく滑りをした様子だが、思ったより点が伸びず、予選敗退で12位。しかし、総合ランキングを4位に上げた。
 優勝はフィンランドのアンティ・アウティ。2位は同じくフィンランドの種目別トップマッティラ・リスト。3位はドイツのクサベル・ホフマン。試合前の記者会に現れたナイスガイ。日本での試合を楽しみにしている。総合3位だが「日本には成田(現在4位にアップ)を始め、良いライダーが多いので厳しい戦いになる」と話していた。しかしオーソドックスだが、決めるところは決めるのはさすがである。ちなみにこの3人だけが40ポイント台をたたき出した。

 この厳しい状況下で決勝に進んだ日本人は地元石狩市、花岡中学3年の15歳の國母和宏(SAJ-B)、岐阜県・高根村体協所属の27歳のベテラン樋口守(SAJ-W)。そして、何とワーウドカップ初参戦。一般エントリーの愛媛県・久万中学3年の15歳、渡辺耕大が予選2本目で好成績を出し決勝に進んだ。

 結果、國母が5位、一本目50番の最終スタートだった渡辺が7位、40番スタートの樋口が10位に入るという好成績だった。山岡の話題の陰に隠れた男子勢だったが、二人の15歳の中学生とベテランが頑張った。

 現在の日本男子ハーフパイプチームはトップがだめでもほかの者が成績を出している。成田、中井をはじめ、高校生、中学生、さらには小学生で成田の弟、成田緑夢が控えている。今までにない層の厚さだ。トリノ以降も日本勢が活躍するのは間違いない。しかし、現在スノーボードナショナルチームにはスポンサーがついておらず、恵まれた人材がいるのにすべての選手をワールドカップ遠征に出すことが困難な状況にある。ワールドカップは経験がものをいう。アルペン、フリースタイル(スキークロスは別)、ノルディックと成績が不振で、関係者が人材育成に苦労している中、ことスノーボードに関しては先日のアルペンの竹内智香の日本人初入賞など各種目で話題に事欠ない。願わくば、スノーボードチームにスポンサーが付き、思い通りに遠征が出来ることを待ち望む。ご覧になっている方々、スポンサーにつくなら今のうちですよ。

写真・レポート・佐藤浩之(JSPA)
Ladies Half-Pipe Result
Rank Name Nat. Result
 1 TETER Hannah  USA   1000.0
 2 YAMAOKA Soko  JPN   800.0
 3 BRIGHT Torah Jane  AUS   600.0
 4 JACOBELLIS Lindsey  USA   500.0
 5 REUTELER Fabienne  SUI   450.0
 6 BUAAS Kjersti  NOR   400.0
 7 PESKO Manuela Laura  SUI   360.0
 8 PEDERZOLLI Nicola  AUT   320.0
 9 NARITA Mero  JPN   290.0
 10 MASOLINI Romina  ITA   260.0
 11 NAKASHIMA Shiho  JPN   240.0
 12 NICOLL Mercedes  CAN   220.0
 13 LIGOCKA Paulina  POL   200.0
 14 RICKER Maelle  CAN   180.0
 15 VALLEE Dominique  CAN   160.0
Men's Half-Pipe Result
Rank Name Nat. Result
 1 AUTTI Antti  FIN   1000.0
 2 MATTILA Risto  FIN   800.0
 3 HOFFMANN Xaver  GER   600.0
 4 SCHMIDT Christophe  GER   500.0
 5 KOKUBO Kazuhiro  JPN   450.0
 6 FISHER Steven  USA   400.0
 7 WATANABE Kohdai  JPN   360.0
 8 LIPSCOMB Crispin  CAN   320.0
 9 LUNN Halvor  NOR   290.0
 10 HIGUCHI Mamoru  JPN   260.0
 11 FRANCK Daniel  NOR   240.0
 12 NARITA Domu  JPN   220.0
 13 MICHAELIS Jan  GER   200.0
 14 AGUIRRE Mason  USA   180.0
 15 NAKAI Takaharu  JPN   160.0

札幌・真駒内, Ladies HP, Official Result
札幌・真駒内, Men's HP, Official Result
Ladies Half-Pipe, Standings
Men's Half-Pipe, Standings