3年ぶりに八方尾根に戻ってきた第59回全日本スキー技術選手権大会。初日は、予定していた2種目のうち、黒菱ゲレンデで行なわれるはずだった大回りが、強風のため中止に。この日は小回り1種目のみ、兎平ゲレンデからコースを変更し、ふもとの名木山ゲレンデの中壁にて行われることとなった。
今大会の大きなトピックは、種目ごとに予めターンサイズの目安が提示されていることだ(小回りは、横幅5~5.5m、落差10-11m程度)。特にここ数年の小回り種目は、選手による滑りのバラつきが目立っていたが、今回はスペースが指定されたことで、その中でいかにスキーの走りを見せられるかが大きな焦点となった。
そんな中、特に女子で目立ったのが、若いプレーヤーの躍進だ。首位は渡邊渚(新潟県)で274ポイント、2位は弓野華緒(北海道)、太田好美(埼玉県)、神谷来美(北海道)、および3連覇の実績のある栗山未来(新潟県)の4人が、同じ273点で並ぶ展開に。続く3位にも、渡邊岬(新潟県)、高橋知寿(新潟県)といった、まだ出場歴の浅い若手選手が続いている。
一方の男子は、山田椋喬(東京都)と初出場の関原威吹(学連)という2人の若手がともに275ポイントで3位に。ベテラン勢では青木哲也(新潟県)も3位に並び、兼子稔(秋田県)が276ポイントで2位、そして3連覇を狙う武田竜(北海道)が278ポイントで首位に立った。
初日を終えたとはいえ、まだ1種目。今後の展開に目が離せない。
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