予選2日目、予報では雨が懸念されていた本日はウサギ平ゲレンデで「小回り」、黒菱ゲレンデで「フリー」の2種目が行なわれた。時折、雨が降ったり、強風が吹いたりする時間帯もあったが大半が快晴で、春のような陽気のもと競技が進んでいった。
ウサギ平ゲレンデで行なわれた「小回り」では若い世代の選手らが躍動した。男子の種目1位は、本誌3月号で特集した「オクシュン」こと奥村駿(京都府)。前回大会から整地種目でのテクニックが光っていた奥村だが、今大会ではより洗練されたスキーさばきを披露し、283点をマークした。
そして種目2位となる281点を獲得したのは、武田竜(北海道)。若手選手が追い上げを見せる中でも強さを損なわなかった。種目3位には山田椋喬(東京都)が279点で続いた。
女子の種目1位は、本誌3月号で奥村駿とともに取り上げた渡邊渚(新潟県)。前回大会でも小回りで種目1位だった渡邊が、278点を獲得して強さをみせた。種目2位には、小回り種目を得意とする神谷来美(北海道)が276点で続き、神谷のあとに春原優衣(長野県)が275点で種目3位につけた。
もうひとつのコート、黒菱ゲレンデでは「フリー」が行なわれた。男子の種目1位、奥村駿(京都府)はコートをめいっぱい使ってスキーの走りを表現し、277点を獲得。奥村を追うかたちで、武田竜(北海道)が276点をマークして種目2位に。
彼らのあとには、今大会で技術選からの引退を表明している丸山貴雄(長野県)と、技術選初出場の高校3年生、川上勇貴(群馬県)が274点で続いた。
女子はダイナミックな滑りで青木美和(新潟県)が276点を獲得し、堂々の種目1位。続いて弓野華緒(北海道)が誰よりも速さを感じさせる滑りで275点。そして前回大会以上の安定感で高得点を積み重ねている神谷来美(北海道)が、274点で種目3位となった。
なお、昨日の時点で女子総合2位につけていて、本日の小回りでも種目1位と好調ぶりが伺えた渡邊渚(新潟県)は中盤でスライドするように転倒。得点が伸び悩んでしまったのが悔やまれる。
2日間の予選を終え、男子は本日で合計得点を大きく伸ばした奥村駿(京都府)が総合1位に浮上。奥村に6点差の総合2位には武田竜(北海道)、総合3位は川上勇貴(群馬県)となっている。
女子は順当に得点を重ねた春原優衣(長野県)が総合1位。本日で合計得点を伸ばした神谷来美(北海道)が総合2位、同じく本日で得点を伸ばした弓野華緒が総合3位に順位を上げた。
大会3日目(3/11)は決勝。「大回り」「小回り」「フリー(マテリアル規制)」「小回り 不整地」の4種目が行なわれる。予選よりも種目の数が増え、体力面、精神面の強さがよりいっそう問われる決勝を制するのは誰なのか。気になる明日の展開も、スキーネットでいち早くお届けする。
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