スキー情報総合サイト スキーネット:SKINET

第60回 全日本スキー技術選速報レポート 予選2日目

男子は奥村駿が2種目トップの得点をあげて首位に浮上
女子は神谷、弓野が追い上げるも春原が首位を守りきる

予選2日目、予報では雨が懸念されていた本日はウサギ平ゲレンデで「小回り」、黒菱ゲレンデで「フリー」の2種目が行なわれた。時折、雨が降ったり、強風が吹いたりする時間帯もあったが大半が快晴で、春のような陽気のもと競技が進んでいった。

ウサギ平ゲレンデで行なわれた「小回り」では若い世代の選手らが躍動した。男子の種目1位は、本誌3月号で特集した「オクシュン」こと奥村駿(京都府)。前回大会から整地種目でのテクニックが光っていた奥村だが、今大会ではより洗練されたスキーさばきを披露し、283点をマークした。

そして種目2位となる281点を獲得したのは、武田竜(北海道)。若手選手が追い上げを見せる中でも強さを損なわなかった。種目3位には山田椋喬(東京都)が279点で続いた。

女子の種目1位は、本誌3月号で奥村駿とともに取り上げた渡邊渚(新潟県)。前回大会でも小回りで種目1位だった渡邊が、278点を獲得して強さをみせた。種目2位には、小回り種目を得意とする神谷来美(北海道)が276点で続き、神谷のあとに春原優衣(長野県)が275点で種目3位につけた。

予選2日目 小回り 男子1位 奥村駿(京都府)
予選2日目 小回り 男子2位 武田竜(北海道)
予選2日目 小回り 男子3位 山田椋喬(東京都)
予選2日目 小回り 女子1位 渡邊渚(新潟県)
予選2日目 小回り 女子2位 神谷来美(北海道)
予選2日目 小回り 女子3位 春原優衣(長野県)

もうひとつのコート、黒菱ゲレンデでは「フリー」が行なわれた。男子の種目1位、奥村駿(京都府)はコートをめいっぱい使ってスキーの走りを表現し、277点を獲得。奥村を追うかたちで、武田竜(北海道)が276点をマークして種目2位に。

彼らのあとには、今大会で技術選からの引退を表明している丸山貴雄(長野県)と、技術選初出場の高校3年生、川上勇貴(群馬県)が274点で続いた。

女子はダイナミックな滑りで青木美和(新潟県)が276点を獲得し、堂々の種目1位。続いて弓野華緒(北海道)が誰よりも速さを感じさせる滑りで275点。そして前回大会以上の安定感で高得点を積み重ねている神谷来美(北海道)が、274点で種目3位となった。

なお、昨日の時点で女子総合2位につけていて、本日の小回りでも種目1位と好調ぶりが伺えた渡邊渚(新潟県)は中盤でスライドするように転倒。得点が伸び悩んでしまったのが悔やまれる。

2日間の予選を終え、男子は本日で合計得点を大きく伸ばした奥村駿(京都府)が総合1位に浮上。奥村に6点差の総合2位には武田竜(北海道)、総合3位は川上勇貴(群馬県)となっている。

女子は順当に得点を重ねた春原優衣(長野県)が総合1位。本日で合計得点を伸ばした神谷来美(北海道)が総合2位、同じく本日で得点を伸ばした弓野華緒が総合3位に順位を上げた。

大会3日目(3/11)は決勝。「大回り」「小回り」「フリー(マテリアル規制)」「小回り 不整地」の4種目が行なわれる。予選よりも種目の数が増え、体力面、精神面の強さがよりいっそう問われる決勝を制するのは誰なのか。気になる明日の展開も、スキーネットでいち早くお届けする。

予選2日目 フリー 男子1位 奥村駿(京都府)
予選2日目 フリー 男子2位 武田竜(北海道)
予選2日目 フリー 男子3位 丸山貴雄(長野県)
予選2日目 フリー 男子3位 川上勇貴(群馬県)
予選2日目 フリー 女子1位 青木美和(新潟県)
予選2日目 フリー 女子2位 弓野華緒(北海道)
予選2日目 フリー 女子3位 神谷来美(北海道)