盛岡ステイで楽しむスキー旅

スキー場

2024.12.23

今、東北・岩手のスキー場が、世界中からにわかに脚光を浴びている。

何しろ雪がいい。しかも、たくさん降る。それでいて、アクセスも悪くない。盛岡からなら１～２時間ほどで、いくつもの魅力的なスキー場にアクセスできてしまう。新幹線なら、東京から盛岡までは２時間ちょっと。じつは、行きやすい場所なのだ。

東北新幹線「はやぶさ」利用で約２時間10分

スキー三昧を楽しむなら、もちろんゲレンデ近くに滞在するのが一番。でも今回は、いつもとはちょっと趣向を変えて、ひと味違った過ごし方を提案したい。せっかくここまで来たのなら、いっそ盛岡を起点にして、スキーに“まち旅”をプラスする。じつは盛岡は今、まち自体が「行くべき都市」として世界中から注目されている、ホットなスポットなのだ。

冬には風情ある雪景色に一変する盛岡城跡公園

世界屈指とうたわれる雪も、世界の旅人を魅了するまちも。この地域の魅力をとことん楽しむスキー旅。いつもより少し欲張って、楽しんでみよう。

港町でもないのに鮮度のいい魚介にありつける

湿気が少なく、ふわっと軽い良質な雪をとことん味わう

雪質の良さ、というとまず浮かぶのは北海道。それに匹敵する極上の雪を本州で楽しめるのが、このエリアだ。その湿気の少ない雪は、一つひとつの粒が小さく軽いことから、微小な結晶になぞらえて「アスピリンスノー」とも呼ばれる。今や世界的知名度となった「安比」は、その雪の魅力の発信地として、世界中から注目を集めている。

ビッグゲレンデでロングクルージング！

なぜ、それほどまでに良質な雪がたくさん降るのか？　それはこのエリアの地形が関係しているという。東北には、岩手山を始めとする奥羽山脈が背骨のように南北に連なる。冬は日本海から湿った空気が吹き込み、それが秋田県側の山々を越える過程で粉雪状に。標高の高い奥羽山脈にぶつかることで、豊富な降雪をもたらす、というのだ。

パウダーをとことん！豪雪ツリーラン

そんな大自然の恵みを存分に堪能できるのが、このエリアの魅力。ビッグスケールな安比を始め、特色あるスキー場がいくつも点在している。アルペン世界選手権のコースを思いきり滑れる「雫石」、まるで湖に滑り込むような気分が味わえる「たざわ湖」。そして国立公園内にある「網張」は、ありのままの自然と温泉が魅力だ。一方、降雪量の多さなら、パウダーの聖地「夏油」も。さらにコース幅が広く、そのすべてが緩斜面の「八幡平リゾート（パノラマ）」はホテル直結でファミリーやキッズにおすすめだ。