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吉岡大輔が実践するシチュエーション対応術

レッスン

4つの動きを使い分けよう

きれいに整地されたバーンなら気持ちよく滑れるけれど、非圧雪の斜面になると思うように滑れなくなってしまう……。そんな悩みのあるスキーヤーは、どんな状況の斜面でも、同じパターンの動き方で滑ってしまっているのかもしれません。本稿では、そんなスキーヤーを対象にスキー場によくあるシチュエーションに合わせた身体の動かし方を解説していきます。

基本になるのは「上下」と「前後」、「回旋」と「傾き」、この4つの運動を斜面の状況や自分が描きたいターンに合わせて使うことです。「上下」というのは、脚の曲げ伸ばしを使って身体を曲げ伸ばしする上下動の動き。「前後」は、ターン前半はトップ側、中盤はセンター、後半はテール側とスキーを押さえる位置を変える前後動。「回旋」は、脚部をひねってスキーの向きを変える動き。そして「傾き」は、身体を左右に傾けていく動きのことです。

この4つの動作の組み合わせ方のベースは、非圧雪の斜面やコブなどコントロールを求めるシチュエーションでは「上下+回旋」、整地されたバーンでスピードを求めていくときは「前後+傾き」というものです。

吉岡大輔

よしおか・だいすけ●1980年1月6日生まれ、北海道ニセコ町出身。ジュニア時代から競技スキーで頭角を現わし、2001年から世界を転戦。2006年、トリノ・オリンピックGS代表。2007年から技術選に出場し、3回の総合優勝を記録。2021年に引退後は、吉岡大輔ニノックススノースクール代表を務める

コントロールを求める状況では「上下」+「回旋」で滑る

新雪が降り積もった非圧雪バーンやコブ斜面など、コントロールが必要なシチュエーションでは、脚を曲げ伸ばしする「上下」の動きとスキーの向きを変える「回旋」の動きを使って滑ります。ターン前半の高い姿勢から後半に向けて脚を曲げながらエッジングしていき、脚を伸ばして立ち上がって切りかえるというのが、基本的な動き方になります。
コントロールが必要なシチュエーションでは、ショートターンで滑ることが多くなります。どのぐらいの大きさのターン弧で、どのぐらいのリズムで滑りたいのかをしっかりとイメージし、そのリズムに合わせて上下に動き、雪を削り取る感覚でスキーを動かしてエッジングしていくことが大切です。

スピードを求める状況では「前後」+「傾き」で滑る

きれいに整地されたバーンでのミドル~ロングターンなど、スピードを積極的に求めていけるシチュエーションでは、「前後+傾き」の動きで滑ります。切りかえで身体の重心が谷側に移動していくと、スキーの角が少しずつ立ち、エッジが雪面をしっかりととらえてくれます。このとき太ももを立てて高いポジションを作ると、スキーのトップを押さえられます。この状態からターン後半にスキーのテール側を使うポジションへと、足裏の荷重ポイントを前から後ろに動かしていくことで、スキーのトップに向けて力を働かせることができ、スキーを走らせることが可能になります。ターン中の傾きは、足元のグリップの強さに応じて現われるものです。

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