プロショップが指南!ブーツのチューンナップQ&A
ギア・アイテム
Question: 足に合わないブーツはどうチューンすべき?
Answer:ブーツが合わない理由を考える
足の痛みが出やすいのは小指のつけ根、舟状骨、かかとの外側、くるぶしなど。アーチが落ちると前足部が外側を向き、エッジを立てようと膝を入れると小指が当たる。かかとの骨も横にずれ、舟状骨が内側に飛び出て当たり、くるぶしも当たるように。当たる部分をすぐシェル出しするのではなく、まず骨格を正して改善されるか様子見を。
ブーツ内で当たって痛い部分をすぐシェル出しするのではなく、まず痛みの原因から考えて対処。段階を踏んで改善していこう
Question: シェル出しするときの注意点は?
Answer:土踏まずの部分はシェル出しを避ける
舟状骨が当たるからといって土踏まず部分をシェル出しするのは避けておきたい。ブーツは上から圧がかかったとき、スキーにパワーが伝わりやすいようにロワシェルの内側をわざと反らせているからだ。土踏まずをシェル出しするとその機能が損なわれてしまうため、出すなら小指のつけ根、かかとの外側部分だけにとどめておこう。
ブーツサイズより足幅が広いとき、小指のつけ根やかかとの外側などが出っ張っている場合などはシェル出しで対処
Question: カント調整しても症状が改善されない
Answer:骨格のゆがみとカント調節がマッチしていない
シェルを内側や外側に傾けてX脚やガニ股を矯正するのがカント調整。しかし土踏まずが落ちているとくるぶしの軸が内側になり、膝も内側に倒れてしまう。その状態でアッパーシェルを外側に振っても膝がまっすぐ曲がらない。カント調整で症状が改善されなければ、インソールなどで骨格を整えてから調整するのがおすすめだ。
メーカーごとにカントの調整方法が異なるので、骨格の状態とともにショップで調整してもらうのが安心だ
Question: バックルの調節は必要?
Answer:足にぴったり合ったブーツほど微調節を
ブーツがぴったりフィットしていればバックルは軽く締める程度で十分。足にあったブーツを履いている人ほど、バックルの長さを微調節できる機能を活用してほしい。整地をハイスピードで滑るときやコブの滑走では第3、第4バックルの締め具合を調節しよう。
足にぴったり合ったブーツはバックルを強く締めると痛くなる場合がある。だから長さを微調節できる機能が重宝する
Question: ブーツを乾かすときのポイントは?
Answer:乾燥室などで時間をかけて乾かす
インナーがぬれたままだと劣化を早めるため、できればシェルから出してしっかり乾かしたい。強い温風に当てるとパッドが痩せたりインソールが変形したりしてしまうので、宿で乾かす場合は乾燥室の熱源から離れたところで一晩かけて乾かすのが理想。
インナーに手を突っ込んでシェルに入れようとする人がいるが、これだとかかとがつぶれて広がりひっかかる
Question: シーズン中にチェックすべき点は?
Answer:パーツのゆるみをチェックしておこう
上級モデルのブーツは部品がネジ止めされており、メンテナンスやパーツ交換がしやすくできている。滑っているうちにネジがゆるんで部品がなくなっていることがあるので、滑走前後にゆるみがないか確認を。もしもパーツを紛失した場合はショップに相談。
重要パーツがなくなって滑走不能にならないように、まめに部品をチェック
Question: 冷えて硬くなったシェルをどうにかしたい
Answer:冷やさないための用具を活用しよう
冷えて硬くなったブーツは履くのに苦労するが、暖房などで無理に温めず、あらかじめ常温に保っておくことをおすすめする。ほんのり暖かくなるヒーター付きのブーツバッグがあるので、こういったアイテムを活用して履きやすくできる工夫をしておきたい。
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