スーパーファイナル進出者が決定!
技術選
前日まで不機嫌な空模様が続いたルスツにも、決勝当日は朝から青空が広がった。しかも夜に間に10cmほどの降雪があり、まるでハイシーズン並みのコンディションに恵まれた。決勝は、男子が1位武田竜、2位奥村駿、3位関原威吹、これを中堅の須川尚樹が猛追する展開。女子は1位弥永奈々、2位鈴木紗英、3位髙橋和花菜、4位神谷来美と、若手が上位に名を連ねるなかで、5位につけたベテラン大場朱莉の活躍が光った。
「フリー・ロングターン・ウェーブ」は、男子は山田椋喬、女子は鈴木紗英が首位に
決勝でも採用された新種目「フリー・ロングターン・ウェーブ」。この日のダイナミックコースは、適度に締まった雪質ですばらしいコンディション。男子でラップを奪ったのは山田椋喬(274pt)。持ち前のシャープなエッジングを駆使し、圧巻の走りと切れを表現してみせた。2位には武田竜、奥村駿、関原威吹の3人が273ptで並び、5位には271ptを記録したベテランの佐藤栄一、地元北海道の笹岡凌匠が入った。
女子は好調の鈴木紗英(273pt)が1位、2位に272ptをマークした青木美和、3位には270ptで弥永奈々、弓野華緒、栗山未来、勝浦由衣、太田怜花、関口愛摘実、撫養いづみといった顔ぶれが並び、接戦となった。
男子種目1位 山田椋喬(274pt)
女子種目1位 鈴木紗英(273pt)
タイガーでの「ショートターン」を制したのは、男子が武田竜と奥村駿、女子は弓野華緒
ルスツの名物急斜面であるタイガーを使用しての「ショートターン」は、男女ともにすばらしいパフォーマンスの連続となった。男子は、武田竜と奥村駿が276ptで首位に。武田はディフェンディングチャンピオンらしい風格と安定感ある滑り、奥村は力強いエッジングと鋭いスキーのまわし込みで、ともにトップに相応しい演技を見せてくれた。3位には275ptをマークした新鋭の押川歩、4位には山本柊吾、半田翼、齋藤圭哉が274ptで並んだ。
女子は弓野華緒が、この種目で男女合わせて最高得点となる277ptをたたき出すスペシャルランを見せて1位に。2位に275ptの弥永奈々、3位には274ptの神谷来美が入った。
男子種目1位 武田竜(276pt)
男子種目1位 奥村駿(276pt)
女子種目1位 弓野華緒(277pt)
急斜面「ミドルターン」は、男子が奥村駿、女子は髙橋和花菜がトップを獲得
タイガーコースで行なわれた「ミドルターン」は、若手選手を中心に男女ともハイスコアが続出し、迫力のバトルが繰り広げられた。この見応えある種目を制したのは、男子が奥村駿。280ptというハイスコアは、今大会ここまでの最高得点。2位には278ptをマークした山本柊吾と竹内一、4位に武田竜(276pt)。種目別28位の福原歩が270ptというハイレベルな展開となった。
女子は、髙橋和花菜と大場朱莉という抜群のターンスピードを誇る2人が277ptをマークして同点首位。これを275ptの神谷来美と太田好美が3位で追い、271ptの弥永奈々、鈴木紗英、太田怜花、千葉瑠乃が続く展開となった。
男子1位 奥村駿(280pt)
女子1位 髙橋和花菜(277pt)
女子1位 大場朱莉(277pt)
スピード勝負となった「ショートターン(不整地)」は、男子が桑原竜司、女子は中山有紗が1位に
ダイナミックコースの下から見て右側に設けられたコブ斜面には複数のレーンが作られ、ゴールから見て右側がややピッチが広いライン、中央と右側に比較的タイトなラインが用意された。ただ、いずれのラインもコブ自体は浅めで雪質も良かったため、アグレッシブなスピードで滑りきる選手が多かった。
男子はモーグル出身の桑原竜司が277ptでトップに。2位には笹岡凌匠、鈴木大智、関井愛斗といったコブ斜面を得意とする選手が275ptを記録して入り、5位に274ptの武田竜、原田侑駿と続いた。女子は、中山有紗が275ptでトップに。273ptの栗山未来と勝浦由衣が2位、272ptをマークした岡樹香が4位に入った。
男子種目1位 桑原竜司(277pt)
女子種目1位 中山有紗(275pt)