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合格を勝ち取ろう! 級別テスト2級対策

レッスン

級別テスト2級合格を目指すスキーヤーに、黒姫スキー学校が合格のポイントを種目別に紹介。上達のためのドリル付き。

テスト内容

実技種目

●基礎パラレルターン・大回り(中急斜面/ナチュラル)

●基礎パラレルターン・小回り(中斜面/ナチュラル)

●シュテムターン(中斜面/ナチュラル)

合格の基準

●1種目最大100ポイントで評価

●3種目の評価合計が195ポイント以上で合格

合格のPOINT

大回り、小回りともにターンのリズムが大切です。とくに小回りはリズムがだんだん早くなったり、スピードが出て弧が大きくならないように注意しましょう。点数的に取りこぼしが多いのはシュテムターンで、これもリズムと関係しています。シュテムは開く、閉じるの2拍子で行なうことを心がけてください。

受検当日までにしておきたい準備

検定バーンを知って心理的にも余裕を持つ

検定が行なわれる斜面を理解することは大切です。ポイントは、もっともスピードが出るのはどこかを把握しておくこと。斜面とスピードが合っていない受検者も少なくありません。自分の持ちスピードを斜面に当てはめ、滑りを表現する戦略を練りましょう。斜面を理解して、自分が持っている技術を普段どおりのパフォーマンスで表現してください。

練習のしすぎはNG。良いイメージでフィニッシュ

受検スケジュールで多いのは、金曜日、土曜日と宿泊し、日曜日が検定という2泊3日のパターンです。事前講習も含め、練習の時間をとることは大切ですが、練習しすぎて疲れてしまい、受検日にはヘトヘトという人もいます。良いイメージができたところで練習は終了し、体力のピークを検定日に合わせることを考えましょう。

スキーよりもブーツのセッティングが重要

スキーには気をつかっても、ブーツのセッティングはおろそかにしがちです。よくあるのはバックルをしっかり締めていないケース。バックルをしっかり締めないと、ポジションの位置がずれたり、荷重も不安定になります。ブーツ本来の前傾角やフレックスを引き出すためにも、普段からバックルはしっかり締める習慣をつけましょう。

基礎パラレルターン・大回り

基本的な運動は、ターン後半から次のターンの始動でストレッチングによる切りかえを行なうことです。抱え込むような吸収動作ではなく、切りかえでは重心を一度、高い位置に戻してから次のターンに入るリズムを意識しましょう。

大切なのは、多少ズレがあってもいいのでセンターポジションを意識してスキーに重さを乗せること。推進を意識的にエッジを立てたり、エッジを踏む必要はありません。

ジャッジは、ストレッチングの運動が表現できているか、ターン始動を腰が高いポジションでターンを始動させているかに注目しています。角づけや身体の傾きだけの滑りにならないように注意しましょう。

基礎パラレルターン・小回り

意識してほしいことは、いわゆる回旋動作。足首を前傾させ、膝を適度に曲げて、外脚太ももの内ひねりを意識してください。その際に注意してほしいことは、外脚の太ももが内にひねられる動きにつられて、身体がターン内側に回ってしまうこと。身体が回ってしまうと上体と脚部の逆ひねりが解けてしまい、スキーにうまく荷重できません。

また、軽いオープンスタンスをとると、外脚の太ももの内ひねり、内太ももの外ひねりを伴ったパラレルスタンスにつながります。内にひねった外脚に添える程度の意識で滑りましょう。

シュテムターン

ターン後半で山スキーを開き出し、開いたスキーに重心を移動させ、内スキーを引き寄せてターンをします。大切なのは、スキーを開き出す瞬間まで谷スキーにしっかり乗り続けること。開き出す最後の瞬間まで外スキーに荷重し、ストックを突くタイミングと合わせて開き出すことを心がけましょう。

スキーがハの字になったときは、両スキーの真ん中に重心を置き、そこから開き出したスキーに重心を移動させます。この重心移動もはっきりと行ない、外スキーから外スキーへの交互の運動を明確に表現することが大切です。ターン前半と後半で同じスピードを維持すると、交互運動がよく見え、この種目に求められる運動要素をジャッジにアピールすることができます。

種目別対策ドリル

大回り対策:横ズレを意識してターン

意識してズレの多いターンをして、切りかえでのポジションをイメージしましょう。ターンを始動したら、スキーがずれていく方向と一緒に自分の重心を動かしていきます。切りかえでのストレッチ運動の前には、ターン後半での適度な外向のポジションが必要です。

小回り対策:連続で制動と上下動

小回りのリズムを養うために、比較的ゆっくりとしたスピードで制動と上下動を繰り返してみましょう。制動の運動の際、脚が曲がって重心の下にスキーが入ってきます。そのタイミングでストックを突き、制動の力を解放して重心を上げて谷回りに入る、を繰り返します。

シュテムターン対策:斜行から開き出してスキーを下に向ける

斜行から山スキーを開き出し、開き出したスキーに重心を移してスキーを下に向けます。開き出したスキーを次のターン始動として使うことがテーマで、運動の要素が次の外脚に移ることを意識してください。引き寄せは意識せず、1回ずつていねいに行ないましょう。

実技・解説=若月新一

わかつきしんいち●1965年生まれ。黒姫高原出身。大学生まで競技スキーに打ち込み、インカレや全日本選手権などで活躍。卒業後はオーストリアに留学し、国家検定スキー教師の資格を取得。帰国後は技術選で活躍。SAJナショナルデモンストレーターを9期、インタースキー日本代表を4回務める。アトミックデモチームコーチ、信濃町スキークラブ、ホテル若月代表

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