小学生で腰を痛めた百瀬純平選手は、サポーターを活用しながらその負担と折り合いをつけきた。
また、けがのリハビリを続ける池田麻里選手にとっては、サポーターが欠かせない。
そんな2人の話をヒントに、ザムストサポーターのメリットと活用法を知っていこう。
ももせじゅんぺい●キロロスキー&スノーボードアカデミー校長。ナショナルデモンストレーター5期目。技術選ファイナリストの常連であるベテラン選手。第56回全日本スキー技術選手権大会は23位。近年はバックカントリーでの活躍も多くフィールドを広げている
いけだまり●キロロスキー&スノーボードアカデミー所属。小学生から大学卒業までアルペン選手として活躍。全日本スキー技術選手権大会に参戦後、長年にわたってスキー界を牽引。前十字靭帯断裂のけがを負い、第56回大会では29位と順位を下げたが、今後の復帰に期待!
百瀬小学6年生で腰を痛めて以来、そのトラブルとずっと付き合っており、滑走時は腰用サポーター「ZW-5」が必需品です。滑るときってインナーマッスルというか、下腹部に力を入れるじゃないですか。サポーターがないと、意識してその部分に力を込めますが、サポーターを装着すると自然と緊張感が走って引き締まります。だからサポーターは滑走の質を上げるのにも役立っているといえるでしょう。
池田私は一昨年、前十字靭帯断裂と半月板損傷のけがで手術をして、術後も滑膜炎になるなど経過があまり良くなかったんですが、その後、牛歩の歩みではあるものの少しずつ良くなってきてはいます。でもまだ、負傷した左脚のほうが反対の脚よりも劣るところがあって。現在も2週間に1回、病院に行って膝に注射を打ってもらう状態です。まだまだリハビリは継続中なので、滑るときは膝サポーター「ZK-7」が必須です。たまに着け忘れちゃうと、脚に力が入りづらいなどの影響が出てしまい、負荷のかかる滑りができなくなります。やっぱりサポーターがないと不安を感じてしまいますね。
百瀬1日中滑ってから腰サポーターを外すと、その瞬間、一気に腰に疲れがのしかかるから、それだけ助けられていたんだって思いますよね。
池田弱っている部分をちゃんと助けてくれてますよね。脚部に左右差があると膝だけではなく、身体のいろいろな部分に影響が出てきます。背筋に負担がかかったり、骨盤がゆがんだり。
百瀬1日中滑ってから腰サポーターを外すと、その瞬間、一気に腰に疲れがのしかかるから、それだけ助けられていたんだって思いますよね。
池田うん。サポーターなしで滑ることなんてないですね。僕は今年3月の全日本スキー技術選手権大会でも、腰用サポーターを着けて臨んでます。スーパーファイナルのときは、直前に急に膝が痛くなり、膝用サポーターも装着して滑りました。サポーターは常にリュックに入れていて、いざというときすぐ使えるように備えています。
池田私はリハビリやトレーニングで使っています。理学療法士さんに膝の周りをほぐしてもらい、筋トレなどのトレーニングを行なうときに膝サポーターを着けています。けがをした脚はどうしても弱いところがあるので、サポーターに支えてもらってますね。着けると、できないこともある程度までできるようになるのが利点です。
百瀬僕は最近、トレイルランをしていて、自然地形のアップダウンが多い場所を走るので、下りで結構腰に負担というか、違和感が出るんですよ。だから背負うリュックに腰用サポーターを入れておき、下りのときに巻いて、上りのときは外すという使い方をしています。あとはロードバイクでも。前傾姿勢でこぐから腰に負担がかかるので、そのサポートに役立てています。
池田私もランニングのときに膝サポーターを使っています。アスファルトを走ると脚に衝撃がかかるので、必ず装着。膝に大きな負荷がかかるトレーニングではサポーターが欠かせません。スキーと一緒で膝に力が入る、入らないの違いが出ますし、膝がサポートされていることで身体の偏りも矯正されてバランスがとりやすくなります。トレーニングメニューがきちんとこなせるので、雪上以外でもサポーターの存在は重要です。
百瀬ザムスト「ZW-5」のいいところは、後ろのパッド(3Dバックパネル)がカーブしてお尻に沿った形になっていること。ここが身体にフィットしてズレにくいんですよ。腰のサポーターって運動するとよく上にズレてきちゃうんですが、ザムストのサポーターは身体のラインに合っているのでズレてくることがほとんどありません。もしスキーウエアを着ている状態でズレちゃったら、なかなか元の位置に戻せないですよ。「ZW-5」はずっと着けていても、忘れかけたころに「ちょっと上がってきたな」と感じるぐらい。1日中、ストレスなく着けていられます。
池田膝サポーター「ZK-7」も、一般的なサポーターに比べるとズレにくいですね。筋トレやランニングでは素肌にサポーターを着けるのでほぼズレませんが、滑走時はつるつるとした素材のタイツの上にサポーターを着けるので、やはりズレてきます。でも、ほかのサポーターだとものすごい位置までズレちゃって、はじめから着け直さないといけないのに、ザムストのサポーターはちょっと直せばいいぐらいしかズレません。それだとウエアを着たままでも直せますし、パンツやブーツを脱ぐ手間もない。こういう点は、やっぱり使い勝手がいいなと感じます。
百瀬腕に着ける「アームスリーブ」ですね。ランニングで長距離を走るとき、これを着けるとめちゃくちゃ楽なんです。走るときって腕の脂肪が揺れるじゃないですか、これが長距離ランではすごく負担なんです。アームスリーブを着けるとその部分が引き締まって腕のブレを抑えられるので、ストレスなく走れます。ザムスト製品は滑走だけじゃなく、いろいろなトレーニングでかなり役立ってますよ。
池田私も「アームスリーブ」と、ふくらはぎのサポーターをよく使っています。夏季のランニングは、長い時間、日に照らされると疲労感が増すんですが、サポーターで保護するとその負担が軽減されるんです。日焼け防止もできるので、屋外でトレーニングをするときは腕もふくらはぎも、着けられるものはすべて身に着けています。ふくらはぎのサポーターはかなり快適で、トレーニング後に脱ぐと一気に疲労感が襲ってきて、ちゃんとサポートしてくれていたんだなって実感できます。
池田私は以前、サポーターはけがをした人が着けるもので、普段から着けていると筋力が衰えてしまうと思っていました。でも、けがをしてサポーターを使うようになり、実際に滑りやトレーニングでいろいろ助けになり、考えが変わりました。少しでも身体に違和感があれば、サポーターを着けることでその部分が助けられ、それがけがの予防につながるのだと実感しています。たくさんのスキーヤーにサポーターの利点を知ってもらい、どんどん活用してもらいたいと思っています。
百瀬確かにサポーターはけがの予防に役立つと思います。けがはしないほうがいいから、その前に防ぐことが大事。硬いバーンを滑る場合は、身体にかかる負担が大きくなるのでけがのリスクが高まります。そういうシーンで身体を保護するためにサポーターを活用してほしいですね。僕が拠点としているキロロスノーリゾートは雪が軟らかいので足腰への負担はそれほどないんですが、滑走距離が長いんですよ。長い距離を滑るときも、サポーターの助けがパフォーマンス維持につながると思います。自分の身体を自分で守るため、パフォーマンスを高めるためにも、サポーターを積極的に取り入れてほしいですね。
¥5,700(税別) サイズ:SS〜3L
適度な丈の長さで腰回りを包み、強すぎない絶妙なサポート力を備えたミドルサポートタイプ。本体背部にEVA樹脂の3Dバックパネルを配置し、身体のラインにフィットする形状になっているため、運動中もズレにくく、腰回りの安定感をしっかりキープ。さらに、一体型の補助ベルトを締めることで装着感と固定力がアップする。裏地はズレを抑制するパワーグリップテクスチャーを採用。使いやすく、もっとも汎用性が高い
¥3,200(税別) サイズ:S〜L
足首からふくらはぎにかけて段階的に圧力を加えることで、膝下を広範囲でサポート。足裏は独自の編み方でアーチを支え、アンクル部分はサポート力を高めて足首の可動域を適度に抑制。疲労軽減を助けるとともに、体軸を安定させて身体のバランスを取りやすい状態へと導いてくれる。薄手でフィット感がよく、ランニングなどのトレーニングをはじめ、立ち仕事などの日常使いでも役立つ高機能ソックス
ザムスト製品には、ふくらはぎ部分のみサポートするゲイタータイプのモデルがあるが、「HA-1」は足首や足裏までサポートしてくれることがメリット。薄手でフィット感が良く、ラストの細いスキーブーツでも快適に装着できる。長時間の滑走はもとより、ランニングやトレーニングなど、さまざまな運動の疲労軽減に役立てられる
¥7,900(税別) サイズ:S〜4L
ザムストの多彩な膝サポーターのなかで、もっともハードなモデル。両サイドに入った樹脂素材の支えが左右へのグラつきを抑制し、前面下部のクロスストラップを締めることで前方へのグラつきも抑制。膝回りに入った半円形のパッドが適度に圧迫し、お皿がセンターにくる状態を保ち、スムーズな動きをサポート。伸縮性が高くて膝の曲げ伸ばしがしやすく、運動中やリハビリなど、長時間利用してもストレスなく付け続けられる
問い合わせ=日本シグマックスお客様窓口 ☎0800-222-7122(通話料無料) 受付時間:9:00〜17:00(平日)※土日、祝日、年末年始を除く
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