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世界を席巻するエランレーシング アローテクノロジー採用の SL系モデルが選びやすく!

エキスパート向けに新たに登場する「ACE SLX PLATE」。異なるチタン構造層を組み合わせて相乗効果を生み出す「ACE ARROW TECHNOLOGY」により、優れたエッジグリップ、正確なパワー伝達、ターン入り口での軽快さと出口での安定性を実現している

かつてインゲマル・ステンマルク、ボーヤン・クリジャイらの活躍で、
アルペン・ワールドカップシーンを席巻したエラン。

時代をリードする最先端の技術は健在で、他メーカーでは決して実現できない構造やテクノロジーを導入。

あらゆるスキーヤーが雪上で素晴らしい体験が可能な、幅広いラインナップ、細やかなセッティングが特徴だ。

最先端の技術をベースに滑る楽しさを提供

エランといえば、1‌9‌7‌0年代のワールドカップにおける、インゲマル・ ステンマルクの活躍を思い浮かべる人もいるに違いない。ステンマルクという稀代のプレイヤーのパフォーマンスに、エランも確かな技術力で応えたからこそ、ワールドカップ通算86勝という金字塔を打ち立てることができたと言えよう。

現在のエランは、主戦場をスキークロスに変え、ワールドカップなどの世界のトップシーンで活躍中だ。

昨シーズンは、ブリタニー・フェラン、シモーネ・デロメディス、エリック・モバーグらの活躍でワールドカップを席巻。1位13回、2位8回、3位9回という圧倒的な強さを発揮。また、バクリアニ世界選手権では、シモーネ デロメディスが金メダルを獲得した。

スキークロスにおける国際大会でのエランスキーの使用率は50%近くにのぼり、世界のスキークロス界において、圧倒的な存在感を示している。

日本人選手も古野慧、小林竜登らがエランスキーを履いて活躍。なかでも古野選手は、昨シーズンのワールドカップで8位入賞を果たした。

エランは、他のメジャーブランドに比べるとブランド展開の規模は小さいかもしれないが、高い技術力はお墨付き。独自に開発した革新的なテクノロジーで常に時代をリードしてきた。現代の主流となっているカービングスキーを世界で初めて開発したのもエランだ。

「Always Good Times」

エランのテクノロジーは、トップアスリートのためだけにあるのではなく、「あらゆるスキーヤーが、どんな時でも滑りを楽しめて、素晴らしい時間を過ごせるように」との願いが込められている。

そんなエランスキーに、今シーズン、待望のモデルが登場した。一般レース、エキスパート向けエースシリーズの、エース S‌L‌Xプレートだ。

昨シーズンまでは、S‌L系モデルのフラッグシップモデル、エース S‌L‌Xワールドカップ プレートの下のモデルは、プレートなしのエースS‌L‌XフュージョンXで、一般レーサーやエキスパート向けのモデルがなかった。それが、エース S‌L‌Xプレートの登場で、より幅広いレベルのスキーヤーにマッチすることができるようになったのだ。

エース S‌L‌Xプレートは、スキー板自体は、エースS‌L‌XフュージョンXと同じだが、W‌Cスキーと同じ14㎜厚のプレートを搭載したもの。これにより、安定性、エッジグリップ力が格段に上がり、スキーのたわみを、より引き出すことが可能。マスターズや一般レースはもちろんのこと、エキスパートクラスのスキーヤーにも最適な性能になっている。

スキークロスでは古野慧、小林竜登らがエランを使用して世界の舞台で活躍
第61回技術選では田代空、荒井拓磨ら有力選手が決勝進出を果たす
第46期・47期SIAデモ選では藤原友範が初認定を飾るなど、その性能の高さを証明している

自分のレベルに合わせて選択できるS‌L系モデル

エランのレーシング系モデルは、世界最高峰モデルのワールドカップ エース シリーズと、一般向けのエースシリーズをラインナップ。

話題のスキークロスモデルは、エースG‌S‌XワールドカップXプレート。1‌9‌1㎝で27‌m、1‌8‌5㎝で25・1‌mとG‌Sモデルよりも小さめのラディウスを採用。加えて、センターからテールのフレックスを硬めに設定し、クイックな動きが可能に。スキークロスだけでなく、日本の技術選の大回り種目にマッチするモデルとしても注目だ。

マスターレースに最適なエースG‌SXマスター プレートは、1‌8‌2㎝のみワールドカップ構造を採用しレースプレートW‌C‌R 14を搭載。1‌7‌5㎝と1‌8‌0㎝は、他のエースシリーズと同じエース アロー テクノロジーを採用しレースプレートE‌V‌O 14を搭載。自分のレベルに合わせて選択できる。

エースS‌C‌Xは、エースS‌L‌Xと同様に、レースプレートW‌C‌R 14搭載モデルと、フュージョンシステム搭載モデルの2機種をラインナップ。

エースS‌L‌Xの下位モデルとして、メタルを1枚にしてカービングでの操作性を高めたエースS‌L、板自体は同じでセパレートビンディングを搭載しズレの操作性を高めたエース スピード マジックS‌L‌Xの2機種がある。

Power & control to take charge ACEシリーズ

ACE GSX WORLD CUP X PLATE

RACEPLATE WCR 14 + BIN/ER17FF ST
¥222,200(税込)

RACEPLATE WCR 14 + BIN/ER14FF
¥211,200(税込)

LENGTH:185/191㎝
SIDECUT:FIS規定
RADIUS:25.1/27m

ワールドカップで活躍するスキークロス用モデル。昨シーズンは1位13回、2位8回、3位9回という圧倒的な強さを発揮。バクリアニ世界選手権でも金メダルを獲得

ACE GSX MASTER PLATE

RACEPLATE WCR 14 + BIN/ER17FF ST
¥222,200(税込)

RACEPLATE WCR 14 + BIN/ER14FF
¥211,200(税込)

※182㎝以外はプレートがRACEPLATE EVO 14になる

LENGTH:175/180/182㎝
SIDECUT:105-67-89㎜(182㎝)
RADIUS:19.0/21.1/23.9m

エースシリーズのマスターズレースに最適なGSモデル。182㎝はワールドカップ構造を採用。短めのモデルは、レースプレートEVO14と小さめのラディウスにより、操作性が向上

ACE SCX PLATE

RACEPLATE WCR 14 + BIN/ER17FF ST
¥205,700(税込)

RACEPLATE WCR 14 + BIN/ER14FF
¥194,700(税込)

LENGTH:168/174㎝
SIDECUT:110-67-100㎜(174㎝)
RADIUS:15.1/15.9m

レーシングモデルのDNAを受け継いだマルチカーバーモデル。GSとSLの中間のラディウスを採用し、ロングからショートまでハイパフォーマンスかつ自在なターンが可能

ACE SLX WORLD CUP PLATE

RACEPLATE WCR 14 + BIN/ER17FF ST
¥222,200(税込)

RACEPLATE WCR 14 + BIN/ER14FF
¥211,200(税込)

LENGTH:157/165㎝
SIDECUT:FIS規定
RADIUS:11.5/12.6m

FISのレギュレーションの合致したスラロームモデル。早いレスポンスと強いエッジグリップ力によりスラローマーの高い要求に応える。157㎝にはショートタイプのプレートを搭載

ACE SLX PLATE

RACEPLATE WCR 14 +BIN/ER17FF ST
¥205,700(税込)

RACEPLATE WCR 14 +BIN/ER14FF
¥194,700(税込)

LENGTH:155/160/165/170/㎝
SIDECUT:121-68-104㎜(165㎝)
RADIUS:11/12/12.8/13.5m

正確なターンと優れたレスポンスを提供するエース アロー テクノロジー採用モデルに、レースプレートWCR 14を搭載した、マスターズ、エキスパート向きモデル

ACE SLX FUSION X

ACE SLX FUSION X
¥170,500(税込)

LENGTH:155/160/165/170㎝
SIDECUT:121-68-104㎜(165㎝)
RADIUS:11/12/12.8/13.5m

エースSLXプレートと板自体は同じながら、レースプレートなしのフュージョンXシステムを採用。スキーをたわませやすく、よりイージーな操作性を生み出す

ACE SL FUSION X

ACE SL FUSION X
¥148,500(税込)

LENGTH:155/160/165㎝
SIDECUT:121-68-104㎜(165㎝)
RADIUS:11/12/12.8m

エースSLXのメタルの枚数を1枚に減らし、滑走面側に配置されたモデル。操作性が一段と高くなるとともに、パワー伝達性能が高く、アクティブなカービングターンが可能

ACE SPEED MAGIC SLX

ACE SPEED MAGIC SLX
¥143,000(税込)

LENGTH:150/155/160/165㎝
SIDECUT:119-68-102㎜(155㎝)
RADIUS:11/11/12/12.8m

エースSLXと板自体の構造は同じで、セパレートタイプのプレートを搭載。非力な女性でもたわませやすく、スキーをズラす操作が容易でスピードコントロールがしやすい

同じ小回り系のスキーでもプレートやビンディングの種類を変えて選択可能に!

今季のニューモデル、エースSLXプレートで注目されているのが14㎜厚のレースプレートWCR 14。ワールドカップモデルにも搭載されているプレートで、14㎜の高さが特徴。エッジグリップ力、安定感を高めて、スキーのたわみを引き出す。

板自体が同じでも、このプレートを搭載することで、スキーの性能が大幅に向上。今季は、前述のエースSLXとエースSCXに、レースプレートWCR 14搭載モデルと、フュージョンXシステム搭載モデルをラインナップ。目的、レベルに応じて選択することができる。

オールラウンド性を高めた プライムタイム44+

現代における、最先端のテクノロジーと最先端のデザインを採用したカービングスキーがプライムタイムシリーズ。エキスパートからレジャースキーヤーにまで幅広く対応するラインナップをそろえている。

プライムタイムシリーズに採用されているテクノロジーが、エランが誇る左右非対称構造。一台のスキーのインサイドをキャンバー、アウトサイドをロッカーにしてスムーズなターンを生み出すアンフィビオプロファイル、インサイドを強化した厚みと密度の異なるデュアル デンシティ ウッドコア、2枚のメタル素材の上側をインサイドのみにしたデュアルT‌Iレインフォースメントなどを採用。レベルを問わず、カービングターンの爽快感を味わうことができる。

今シーズン、シリーズに新登場したのがプライムタイム44+。メタルを1枚にして操作性を高めたプライムタイム44のセンター幅を、69㎜から74㎜に幅広の形状を採用したモデルで、プライムタイム44の自在でポップな操作性を損なうことなく、さまざまな雪質への対応力を高めたモデルだ。ハイシーズンのパックされた斜面から、春の湿雪、ザラメまでイージーな操作性を発揮。整地でカービングを楽しみたいなら44、シーズンを通して幅広い雪質を楽しみたいなら44+がおすすめ。

PRIMETIME 44 FUSION X

PRIMETIME 44 FUSION X
¥148,500(税込)

LENGTH:151/158/165/172㎝
SIDECUT:121-69-102㎜
RADIUS:12.2/12.5/13.7/15.1m

最上位モデル、プライムタイム55の2枚のメタルを1枚にして操作性を高めたモデル。グリップ力、安定感が十分あり、スキーの返りが早く機敏で、ショートからロングまで自在

PRIMETIME 44+ FUSION X

PRIMETIME 44+ FUSION X
¥148,500(税込)

LENGTH:151/158/165/172㎝
SIDECUT:130-74-111㎜
RADIUS:10.4/11.5/12.8/14.0m

構造自体はプライムタイム44と同じながら、センター幅を74㎜に拡大し、雪質への対応力を高めたモデル。幅広シェイプと小さめのラディウスで、雪質を問わず思い通りに滑れる

文:辻野 聡 / 写真提供:エランジャパン