吹き荒れるBOA®旋風。NORDICA&TECNICAが加わり、搭載モデルが主要6ブランドに!
ギア・アイテム
様々なスポーツシーンで目にする『BOA』とロゴの入ったダイヤル付きシューズ。このダイヤル操作によって「簡単に、素早く、正確に」フィットさせる『BOA FIT SYSTEM.(ボア フィットシステム/通称BOA®)』を搭載したアルペンスキーブーツが昨シーズン、4ブランドから発表され、大きな話題を呼んでいる。
包み込むように締まるラップ構造
BOA®フィットシステム搭載スキーブーツは、ミッドフット部に金属ワイヤー製のレースがはわせてある。このレースを調整するダイヤルを回すことで、シェルを包み込みながら均一に重なりを深め、足とブーツの一体感が生まれる仕組みだ。ダイヤルの調整幅は、1メモリで0.25mm。バックルでは実現できないフィット感の微調整が可能になったことで、パワー伝達性やコントロール性の向上が期待できるという。
NORDICA&TECNICAが新規参入
今シーズンはNORDICA&TECNICAが加わり、主要6メーカーからBOA®搭載のオンピステブーツがリリースされている。
NORDICAは、一般上級者〜エキスパートがターゲットの『スピードマシン』に同システムを搭載。フレックスに応じて8万4000円〜9万4000円(税抜)の価格帯で展開している。バックルとBOA®の価格差は2〜3万円が相場だが、『スピードマシン』の差額は1万円。未体験のフィット感をプラス1万円で手に入れられるのは、大きな魅力と言えそうだ。
TECNICAは、エンジョイスキーヤー向けの『マッハスポーツ』にBOA®を搭載。『マッハBOA®』とネーミングを変更し、7万9000円〜8万9000円の価格帯で展開している。103mmと広めのラストとBOA®特有の包み込むようなホールド感が相まって、ワンランク上の快適性が得られると前評判は高い。
両ブランドに共通しているのは、他社がハイエンドモデルへの搭載を推進する流れのなかで、メインとなるターゲット層をワンランク下げていること。幅広いレベルのスキーヤーが選択肢に入れやすくなったことで、BOA®搭載モデルの広がりはますます加速しそうだ。
実際、25/26シーズンに向けて、搭載ブランドの増加や競技シーンでの選手使用、新構造の登場など、さらなる進化に動き出しているという情報もちらほら。この先もわれわれの想像の上をいく発表があるかもしれない。
●『BOA FIT SYSTEM.』の詳細はコチラ