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VÖLKL MANTRAの可能性を探ってみた!

ギア・アイテムインタビュー

「久しぶりに思う存分滑ってみよう」。さまざまなスキーシーンを経験してきた吉越一平と桑本旅人が向かったのは、野沢温泉スキー場。ハイシーズンのスノーフィールドを舞台に「MANTRA」25/26モデルで滑りまくり、そのフィーリングを語り合った。

前日の午後から降り続いていた雪もやみ、吉越一平と桑本旅人はゴンドラとリフトを乗り継ぎ、野沢温泉スキー場最上部のやまびこゲレンデへ。彼らはジュニアナショナルチームでは選手とコーチの関係だったが、今でも公私ともに良き関係が続いている。

雪はおさまっていたものの、ガスが出て青空は見えなかった。だが、地元出身の吉越は「風が弱いから少し時間はかかるけど、きっと晴れてきますよ」と言う。風は弱いとはいえ、標1650mから広がるやまびこエリアはなかなかの寒さ。コースに積もった新雪がきれいに圧雪され、彼らだけではなくすべてのスキーヤーにとって最高のコンディションとなった。

ワイズからは想像しにくい切れと反応でカービングが可能

──マントラはレディスモデルも含めると11機種ありますが、今日はどのモデルをセレクト?

吉越 僕は「M7 マントラ」の177cmで、センター幅が96mmのモデル。7は七代目という意味で、進化し続けているロングセラーです。

──どんなフィーリングだった?

吉越 掛け値なしに操作がしやすい、乗りやすいスキーですね。これまでの経験から、やっぱり切れを求めたりするんですが、今日の雪はもちろん、ちょっとフライングして別のスキー場の硬いバーンで滑ったときも気持ち良くカービングできたので、本当に乗りやすさを感じています。

──レスポンスの点ではどうでしょう?

吉越 鈍いという感覚はまったくなくて、ボリュームを感じさせない反発がありました。これまで乗ってきたスキーに比べて短いこともありますが、跳ね返りについては「お~」って心の中でうなっちゃったほど。メタルがトップとテールはU字型、足元はしっかり入っているテイラード・チタナル・フレームの効果だと思いますが、剛性が強くてたわむ感じと返ってくるレスポンスはレーシングスキーに匹敵する感覚がありました。

──桑本さんはどのモデルで?

桑本 普段は一平(吉越)がセレクトしたモデルの191cmで滑っていますが、今日はそれよりも少し細めでセンター幅88 cmの「マントラ88」をセレクトしました。

──フィーリングはどうでした?

桑本 普段履いているスキーに比べてカービングがしやすく、時間とともに少し荒れてきたところでも安定していました。グリップはしてくれるけれどスキーが埋まらないので、雪の上をスイスイと走っていけてストレスを感じません。

吉越 それは僕が乗ったスキーにも感じました。M7は88よりも幅広ですが、コースの雪の状況に左右されないというか、硬いバーンではトップがしっかりかんでグリップしてくれますし、雪が緩んだり荒れたりしてもワイズが利いて進んでいける。春雪にも良いと思います。

桑本 一平はジュニアのころから雪とけんかしないスキー操作をしていたので、とくに強く感じたのかもしれませんね。春先の雪でゲートを張って滑ってみるのもおもしろいと思います。

──非圧雪エリアもありましたが、そこでのフィーリングは?

吉越 ディープパウダーではなくて底のあるパウダーだったので、スキーのスペック的にも浮力は十分だと思います。圧雪と非圧雪のきわに当て込んでみましたが、エッジをルーズに使うこともできて楽しかったです。オンピステでしっかり切れるのに、こんな遊び方もできるんだとちょっとビックリしましたね。

桑本 オールラウンダーであることは間違いないですね。そのなかでいろいろなスペックのモデルがあるので、スキーヤーの指向で選べば良いんだと思います。センターが108mmや102mmあるスキーでパウダーに行かない手はないですからね。

ロングからショートまで自在なターンを描ける

─コース上でもいろいろなターンで楽しんでいましたね。

吉越 やまびこは斜面変化のある中斜面なので、ロングからショートまでいろいろターンをしてみました。177cmでもキュンキュンと気持ち良くショートができて、おもしろかったのが大きなターンからショート、その逆もスムーズにできるんですよね。

桑本 それはマントラのマルチラディウスによる乗り味だと思います。一平が乗ったM7は4つのラディウスを組み合わせた4ラディウスドライブ、僕が履いた88を含め他のモデルは3Dラディウスというサイドカットを採用しています。モデルごとの各ワイズは同じなので、長さによってラディウスが違ってきます。

吉越 M7の177cmはどういうラディウスになってるんですか?

桑本 スペックはトップ部からR1が25m、R2が40m、R3が16.8m、R4が21.8mと4種類のラディウスを組み合わせています。

吉越 R2が40mって、スーパーGのスキー並みじゃないですか。だから安定感があってスキーが進んでいく感じがしたんですね。

──それはR1のラディウスと関係あるのでしょうか?

桑本 トップ幅が広いのでとらえが良いのは確かですが、R1の範囲を短く抑えることでターンのきっかけは良いけれど、たわみすぎて一気に回りすぎないのでターン弧の調整がしやすいようになっています。R2で安定感を出して、足元のR3ではたわみが出やすいようにラディウスが小さくなっています。

吉越 それで全体的にはGSスキーのようなイメージがありつつ、踏む量というか荷重も含めた操作次第でショート的なターンもできるんですね。最初に滑ったときのイメージは太いGSスキーでした。

──R4も少し絞り気味ですか?

桑本 テールがかかりすぎてすっぽ抜けないよう縦目に抜けていって、安定したなかでコントロールできるフィーリングを狙っていますね。

吉越 そのおかげか、ポジションにあまり左右されないでスキーを使える感覚がありました。センターに乗るポジションが基本なのでしょうが、後ろ寄りに乗っても後ろのラディウスを使って滑れますし、前寄りでも前を使って進んでいけるスキーだなと思いました。「いまR1を使ってる、R4を使ってる」のような微細な使い分けはできなくても、どのポジションに乗っていても操作性が良い。レベルは高いんだけど楽しく滑れる、ザ・オールラウンダーだと思います。基礎スキーヤーでもレーサーでも、40〜50代のシニア層でも、ちょっと幅広のスキーに乗ったら滑りの引き出しが増えてそれぞれのシーンにフィードバックできるはず。自分好みのマントラを探すのも楽しいと思いますよ。

吉越一平

よしごえいっぺい●1986年生まれ、長野県・野沢温泉村出身。ジュニア時代からアルペン競技のトップレベルで活躍。全日本スキー選手権で2度の優勝を経験。2014年にスキークロスに転向した後も全日本チャンピオンに3度輝く。23/24シーズンからマントラのアンバサダーに就任

桑本旅人

くわもとたかひと●1978年生まれ、長野県・大町市出身。EOCジャパン株式会社の社員として、VÖLKLブランドのチームマネージャーを務める傍らプライベートでもスキーを楽しむ40代。目指すは選手より滑れるマーケティング担当

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